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安さのヒミツ

お客様から「なぜこんなにお安いのですか」というご質問を頂くことがあります。
確かに、同じような形態の他店より安い価格で提供できている商品が多いかもしれません。
カラッツの商品を一度でも購入されたことのあるお客様であれば、その品質の高さもお分かりになると思いますので、より疑問に思われるのでしょう。
ではなぜ、品質が悪い訳ではないのに相場より低めの価格設定なのか。そのヒミツについてお話します。

KARATZの安さのヒミツ

結論から申し上げますと、

1.海外で原石を買付け、現地の提携工場で研磨したり、自社鑑別を行い中間マージンを減らす
2.少量ではなく、ロットで仕入れ、1石あたりのコストを下げる

この2つを徹底追求した結果です。

中間マージンを減らしたり、大量仕入れでコスト削減し販売価格をおさえる方法は、流通ビジネスでは当たり前のことかと思います。しかし、雑貨などに比べ、実現が容易くないのが、宝石という商材。
なぜ難しいのか、と、なぜカラッツには実現できるのか、詳しくお話していきましょう。

流通の仕組み

よくご存知の方も多いと思いますが、まずは、世の流通の仕組みについて簡単にご説明させてください。
世の中で販売されている多くの商品は、一般的に

生産者

卸売業者

小売業者

一般消費者

このような経路で流通します。
卸売業者とは、主に業者相手に商売をする仲買人のことで、一般消費者に直接販売することは基本的にはありません。
小売業者は主に一般消費者相手に商売をする者で、百貨店やスーパーなどに設けられた店舗や路面店、インターネット通販などで一般消費者向けに販売します。
インターネットが発達した昨今においては、生産者や卸売業者が直接一般消費者に販売するケースも増えましたが、一般的な流通の仕組みとしては上記表のとおりです。

宝石流通の仕組み

宝石流通についても基本的な流れと仕組みは同じです。
宝石の場合少し特徴的なのは、原石のまま流通するもの以外は、一般的に何かしらのカットが施されて流通するということ。
カットがどのタイミングで施されるかはケースバイケースで、研磨工場が鉱山主から直接原石を買付、研磨した上で卸売業者や小売業者に販売することもあれば、原石を買付けた卸売業者が研磨工場に依頼してカットを施したものを別の卸売業者や小売店に販売することもあります。

宝石市場においては、生産者(=鉱山主)と小売業者の間に卸売業者が複数入るのが一般的であり、誰がどのタイミングで研磨するかによって、掛かるコストなどにも違いが出ます。 また、宝石によっては第三者機関での鑑別を要し、別途鑑別代がかかる場合もあります。 更に、ジュエリーに加工して販売する場合は、買付けたルース(研磨だけが施された状態の宝石、裸石)を加工するコストや仲買人が増えることもあります。

小売店で購入したルースをジュエリー加工して販売する個人経営のジュエリーデザイナーも特に近年は多いため、下図と少し変わる部分もありますが、小売業者が卸売業者を兼ねる形になるだけですので、仕組みとしては同じです。

鉱山主
(生産者)

卸売業者
(複数)

小売業者

一般消費者

中間マージンとは

ビジネスにおいて、仕入れた商品を他社に売る場合、購入した金額に何%か上乗せした価格で販売し、差額を自社の利益とします。 この上乗せする部分をマージン(手数料)と言い、生産者から一般消費者の手に渡るまでに乗せられたマージンのことを中間マージンと言います。 中間マージンが増えれば増える程、販売価格が上昇する仕組みになっているため、逆に言えば、生産者に近づくほど、低価格で購入できるということになります。 例えば、

鉱山主

卸売業者A

卸売業者B
(+研磨)

卸売業者C
(+鑑別)

卸売業者D
(+ジュエリー加工)

小売業者

一般消費者

鉱山主

卸売業者E
(+研磨)

卸売業者F
(+鑑別)

小売業者
(+ジュエリー加工)

一般消費者

①と②の場合、矢印(▶)の部分に中間マージンが乗るため、矢印の数が少ない②の方が理論上は販売価格が安くなります。
また、研磨、鑑別、ジュエリー加工など、仕入れ以外の費用が掛かる場合、その費用も上乗せされますので、誰がどのタイミングで行うかなども販売価格を左右します。
つまりは、仕入れ以外のコストを上手く抑えられれば、販売価格を下げることも可能ということになるのですね。

ロット単位での買付について

次にロットで買い付けることのメリットとデメリットについてお話します。
どんな商品にも言えることですが、大量に仕入れれば、値引交渉などもしやすく、単価を低くすることができます。飲料などでもコンビニでペットボトルを1本購入するより、スーパーや通販などで箱買いした方が単価が安くなりますよね。それと同じです。

ビジネスの場合、個人消費とは数も異なりますし、特に宝石は消耗品ではないため、売れなければいつまでも残り続けます。 また、同じ種類であっても様々な理由によってクォリティに差が生まれ、価値が変わるのも宝石の特徴です。
ロットで購入する場合、安く買える分商品を選ぶことができないため、低品質のものも一緒に購入しなくてはなりません。 低品質低価格でも売れればまだ良いですが、売れなかったり、そもそも販売できるクォリティにも達していなければ、売れない在庫が増えるばかりです。
つまり、ロットで安く仕入れても、売れ残りが多ければ赤字になり兼ねない、在庫リスクが高いのが宝石という商材なのです。

それ故、多少割高になっても良質のものだけを仕入れ販売した方が、リスクが軽減できる分商売しやすく、なかなかロット買いに踏み切れないのが現状です。
その点カラッツは、国内外に販売ルートを幾つも持っており、在庫リスクを最小限におさえられるため、ロットでの購入も可能。単価を低く抑えられている理由の一つです。

KARATZの買付け

カラッツが宝石を仕入れる場合、ルートは様々です。
●スリランカなどの宝石産出地に自ら赴き、鉱山主から直接仕入れた原石などを提携工場で研磨
●タイやインドなどの宝石集積地にある提携工場で、現地で買付けた原石を研磨
●国内外で開催される業者向けの国際宝飾展に参加し、海外卸業者から買付
●国内の卸売業者から買付など

宝石をより安く買い付けるコツとしては
1.鉱山主(生産者)により近い、いわば上流で買い付けること。
2.単価が下がるよう、ロットで仕入れること。
この2つです。

上記のどのルートで買付ける場合においてもそこを意識した交渉を行うよう心掛けています。

鑑別について

宝石の鑑別には一定以上の知識と経験、そして専用機材が必要です。いくら知識や経験が豊富でも、機材がないと確定まではしにくいのが宝石鑑別です。
特に合成宝石は、天然宝石とほぼ同じ成分を使って作り出されるため、鉱物特徴や性質は基本的に同じです。天然特有の内包物が入っていたり、逆に合成特有のものが見受けられることもありますが、肉眼や簡易鑑別の器具だけでは分からないことも多く、専用の鑑別機材を使って、きちんと数値や波形を取った上で確定する必要があります。

カラッツの宝石は、宝石鑑定士の資格(GIA.GG)を持ち、累計100万石以上の宝石を取り扱っているバイヤーが主に買付けています。買付け時の簡易鑑別と帰社後の機材を使った鑑別で、買付時に表示された宝石と相違がないかを確認します。自社鑑別で疑問を持った宝石や、成分分析などより精密な機材を使って検査する必要があるもの、看破できない処理が施されている可能性のあるものなどのみ、第三者機関に鑑別依頼します。
全てを第三者機関に頼る必要がない分、ここでも中間マージンを抑えることができており、コストカットに繋がっています。

ジュエリー加工について

カラッツは、数十年以上の経験をもつ熟練加工職人などと直接提携しており、ジュエリー製作においてもコスト削減を実現しています。

KARATZ商品に込められた願い

最初に申し上げたとおり、カラッツが低価格での提供を実現できている理由は
1.中間マージンを減らすこと。
2.少量ではなく、ロットで仕入れ、1石のコストを下げること。
この2つを徹底追求しているからです。

買付け時はもちろん、研磨、鑑別、ジュエリー製作においても、出来る限り中間マージンが掛からないよう、自社の知識レベルを上げたり、海外の職人とのパイプを強めたり、できる努力を続けてきた結果、成せることだと思います。

正直に申し上げて、簡単にできることばかりではありません。苦しいときもあります。
しかしそれでも続けている理由は、企業理念でもある、「宝石をもっと身近に、もっと気軽に楽しんでもらいたい」そんな思いが強く根底にあるから。

宝石を愛する全ての皆さまが、宝石の輝きとともに心豊かな日常が過ごせますように。

そのためのお手伝いが、少しでもできていれば嬉しく思います。

KARATZ
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