1805年にオーストリアで発見された当初は、宝石品質のものが少なく、広く注目されることはなかったとされるゾイサイト。
1967年にタンザニアで美しいブルーカラーのものが見つかり、ティファニー社が「タンザナイト」というコマーシャルネームを付け、大々的に販売したことで注目を浴びます。
タンザナイトは、ブルーからバイオレットのゾイサイトのみを指し、それ以外の色合いのものは、主に色名+ゾイサイトとして流通しています。

英名 Zoisite(ゾイサイト)
和名 灰簾石(かいれんせき)、黝簾石(ゆうれんせき)
結晶系 斜方晶系
化学組成式 Ca2Al3(SiO43(OH)
モース硬度 6.0 – 7.0
比重 3.15 - 3.38
屈折率 1.69 - 1.73
光沢 ガラス光沢

ブルーやバイオレットのほか、パープル、ピンク、イエロー、グレーと色が豊富で、中には一石の中に2色を呈するバイカラーゾイサイトもあります。

見る角度によって色合いが異なって見える、多色性が顕著なことでも知られます。

タンザナイト以外の色合いのものは主に、色名+ゾイサイトと呼ばれますが、マンガンを含んだ不透明なピンクはチューライトと呼ばれることもあります。

●色が濃く鮮やかなもの
●インクルージョンやキズ・欠けのない、透明度が高いもの
●カットが美しいもの
●サイズが大きいもの
●多色性が顕著に見えるもの
ほど、価値が上がるとされます。

人気の高さからタンザナイトは価値が上がり、希少価値の高さからピンクゾイサイトはタンザナイトより更に価格が上がります。

主な産地はタンザニア、オーストリア、北アメリカ、西オーストラリアなどです。

スロベニアの鉱物コレクター、ジグムント・ゾイス氏に因んで名付けられたといわれています。

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