スファレライトは分散率がダイヤモンドの約4倍で、光の中でギラギラと強いファイアを放つのが大きな特徴です。
脆い性質をもつため、強い衝撃を与えないよう取り扱いに注意が必要な宝石です。

英名 Sphalerite(スファレライト)
和名 閃亜鉛鉱(せんあえんこう)
結晶系 等軸晶系
化学組成式 ZnS
モース硬度 3.5 – 4
比重 3.90 - 4.10
屈折率 2.36 - 2.43
光沢 樹脂光沢~金剛光沢

通常はブラックやブラウンを呈しますが、宝石品質のものはイエロー、ハニーブラウン、オレンジ、グリーン、レッドなどが多いといわれています。

●色が濃く鮮やかなもの
●インクルージョンやキズ・欠けのない、透明度が高いもの
●カットが美しいもの
●サイズが大きいもの
●ファイアが強く美しいもの
ほど、価値が高いとされます。

また、グリーンのものは希少性の高さから価値が上がります。

宝石品質のスファレライトの主な産地は、スペイン、メキシコ、アメリカ、カナダなど。
日本でも、青森県の尾太鉱山、秋田県の佐山鉱山、岐阜県の神岡鉱山などでかつて見つかったことがあるそうです。

スファレライトの名前の由来は諸説ありますが、一つは、外見的に他の鉱物と混同されやすかったことから、ギリシャ語の「Sphaleros(あてにならない)」を語源とし名付けられたというものです。

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