Osamu Tezuka
& Princess Knight
日本のストーリー少女漫画の第1号です。
1953(昭和28)年1月号から『少女クラブ』にて連載が始まったリボンの騎士。
それまでは読み物が中心だった少女向け雑誌に、笑いだけではなく、波乱万丈なストーリー性のあるマンガを手塚治虫は持ち込みました。
毎回ドキドキする展開に当時の少女たちはすっかり虜になり、その後に誕生する少女マンガ家たちへも多大な影響を与え、転換点となる作品になりました。
リボンの騎士は本人も「宝塚体験の総決算」と述べているように、宝塚歌劇へのノスタルジアから生まれた作品です。
そのため思い入れも強かったようで四度(四度目は原案のみ)、リボンの騎士を描いています。そして最後のリボンの騎士を描きあげた後は、少女マンガからも離れていきました。